日台合作映画「青春18×２　君へと続く道」（2024年公開）の劇中画を担当させて頂きました。

葬儀を終えた晩『余命十年』を撮り終えたばかりのクタクタな顔で飛行機に乗って弟は会いに来てくれました。

そして半年経って、書き溜めたブログを加筆修正した初めてのエッセイ『ルルオンザルーフ』（edition.f）の後書きで、彼は「次は一緒に作品を作りたい」と寄せてくれました。その時は（いつか、そうなったらいいな）と思っていたばかりだったのだけど。。その一ヶ月後、本当にそうなって、10年ぶりにパスポートをとったり、「まだ撮ってない絵を、アミになって描いてね」という弟からの注文に夢中で必死に応え続けるうちに、台湾で、日本で、大切な友達がたくさん出来ました。

「絵を見に来たよ！」と多忙な中、日本から会いに来てくれた美術監督のもんちゃん、細かい心配りをし続けてくれた台湾の美術監督のヤオくん、家族みたいな美術チームのみんな！そして通訳のみんなや、浩子さんジェニーさん。。可愛くて演技が凄い果耶さん、スターなのに気さくで優しいグレッグ⋯⋯本当に素晴らしいチームでした。皆の名前を覚えたくて、スタッフ全員にサインをもらった脚本は宝物です。（ちなみに最初に教えてもらって覚えた言葉は、「我的梯子在哪裡」でした。背が届かなくて！）

弟と、生まれ育った場所とは遠いご先祖さまの土地で、それぞれのお仕事で美しい一遍の作品を作ることができて、幸せでした。家族や友人たちが喜んでくれて嬉しいし、私にとっては一生で一本の映画だし、得難い経験をさせて頂きました。心から感謝しています。

ぜひ見てください。

青春18×２　特設サイト

https://happinet-phantom.com/seishun18x2/

装苑さまに、取材頂きました！

https://soen.tokyo/interview/seisyun182240509/